岡部駿河守書状

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収蔵品番号 P13774
指定 重文
名称1 岡部駿河守書状
年月日 万延二年三月十二日
差出・作成 岡部駿河守花押
宛所 ひりれふ君
概要 外国船破損のため、宗対馬守領分尾崎浦にて繋船・修理、土地の者との交渉を懸念
品質 続紙
法量 (1)17.2×25.7  (2)17.2×48.1  (3)17.2×41.3  (4)17.2×20.3
備考 破損状況:本紙糊離れ
通番 13571
紙数・丁数 4紙
員数 1通
階層情報、墨書等 134番箱内
封紙
包紙
書出文言 本港を退帆せられし…
書止文言 謹言
翻刻 本港を退帆せられし後、弥恙なく祝着せしむる所也、今其許の乗船破損之箇所ありて、修
繕之ため宗対馬守領分尾崎浦江船繋り致されし趣承知せり、船難破およひ暫時之航海も成
りかたきことにはあらさるへし、強き破損にもあらす、開港場の外江船を寄上陸遊歩等致
さるゝ時は、兼々談判およひし通り、旧来之規制あれは人心の折合に拘り、不都合の事生
すへきを深く掛念する処也、尤其許には我国の事情をも弁へおらるゝなれは、其土地のも
の否める事を強て計ハるゝことなきハ疑ハすといへとも、乗組之中不心得のものこれある
哉、其船修復中一里四方之場所遊歩いたし度、又は牛買入方等強て中立品々差支筋少から
す、甚迷惑およふよし、対馬守家来より申越たれハ、右等土地のなやみに成るへき事ハ、
船中一統江堅く禁止致され度、殊ニ船中破損あらんにハ、開港の港江乗廻し修理を加ふる
かた、互に便利之筋なるへし、此段書面を以申入れ度、時令一ならす自愛せられん事を希
ふ、謹言、
  万延二年
   三月十二日  岡部駿河守花押
  ひりれふ君
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