佐治英之丞等書状

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収蔵品番号 P13784
指定 重文
名称1 佐治英之丞等書状
年月日 十一月九日
差出・作成 佐治英之丞・青木歳次郎
宛所 平田内膳様・平田主殿様・田中正記様・勝井五八郎
概要 桂小五郎急の用向等の件
品質 続紙
法量 (1)16.1×22.5  (2)16.1×54.1  (3)16.1×54.1  (4)16.1×40.2
備考
通番 13581
紙数・丁数 4紙
員数 1通
階層情報、墨書等 134番箱内
封紙
包紙
書出文言 以内状啓上仕候
書止文言 恐惶謹言
翻刻 以内状啓上仕候、下モ関之伝説昨八日附を以申上置候通ニ御座候処、夕方桂小五郎桶屋江
相見、只今頻急之用向有之精神不散候、明朝重而罷出御懇談申度相扣呉候様申聞置、今朝
罷出候ニ付、歳次郎応答仕、東西之駆引懇談相尽申候、其次第者一々筆下ニ難尽候ニ付、
手続を以追々申上候様可仕候、小五郎儀十八日後三十日計滞京帰着候処、御直目付ニ御引
揚ニ相成居、恐入罷在候段申聞、此程宰相様ニ者萩表江御越ニ相成居、明十日者萩江罷帰
候段申聞候ニ付、思召込之御実情貫通仕候様、深々申込置候、尤長門守様江者山口ニ被成
御座、諸邦御使者同所ニ而御引請仕候段申聞候、且又同人咄之内、差当候儀ケ条書ニ仕、
大粗々奉申上候、書物類茂有之候得共、大巻ニ而御座候得者、跡ヨリ取調差上可申候、
 右之趣申上度、如此御座候、
 御都合宜被仰上被成下度奉希候、恐惶謹言、
   十一月九日  青木歳次郎
          佐治英之丞
   平田内膳様
   平田主殿様
   田中正記様
   勝井五八郎様

   長州家へ御沙汰写
去十八日一挙儀ニ付、毛利讃岐守已下御不審之次第も有之候間、早々御理申上候様被 思
召候、左候ハヽ是迄宰相父子之忠精茂顕然候条厚致勘弁言上可有之候事、
右ニ付建白ニ相成候書面有之、小五郎ヨリ相示し候得共、事長く候間、脇便可申上候、
〃長門守様御上京之儀者、其御含御沙汰なきにしもあらねど、いまた聢与御治定ニ相成候
 事無之段申聞候事、
  〃是者深く意味有之事ニ而、差向キに相咄し候由申聞候、
〃大和一条集会之人数今程分散、平穏ニ相成候由申聞候、
  右等之事、穏ニ不相成候而者、何事も麤暴之儀候、皆長州へ係り、讒侫毒舌之基と相
  成、 朝廷之御疑念茂難解、当時ニ至弥謙遜礼譲を以、尊 王之義を御守被成候思召
  込ニ被為在候処、其内にて言外ニ難願所も有之、壮士之所置ニ心を傷しめ候事も多有
  之段申話いたし、実歎概仕候事、
〃今般被差越候御玉命之御旨趣、小五郎咄し振丁度候付逢仕候ニ付、多端不申上候、長州
 内輪ニおひても色々論説も有之趣ニ候得共、兎角官民之御間者素、列藩ニ至一和一国一
 致ニ、 皇国之御威厳御更張ニ不相成候而者、忽渠か術中ニ陥入仕候、度々列藩偏固之
 意地有之候而者不和之基ニ付、其処深く相味ヒ、各藩明悟有之処専要之段申聞候事、
〃小五郎此度為御使肥前へ罷越折柄、田代ニ而大江殿江対面候節申上候次第も相咄事長キ
 訳ニ而、此所ニ難尽、田代ヨリ三田尻へ罷越居候へ茂、帰郷之事御相談申上置候趣申聞候、
 其次第者田代ヨリ申越ニ可相成候、
〃去六月争議之節詮入ニ相成候長州之蒸気壬戌丸、去昨日迄ニ如元引起、御手入レ宜乗廻
 り相成候丈ニ罷成候事、
〃御国元練兵之沙汰至而宜御評判ニ而、日本之正気者辺隅之対州ニ存し居候与申噂有之候
 事、
  此説ハ不知之咄ニ無之、関之評判桶屋ニ而承り候事、
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