中西富嗣書状

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収蔵品番号 P13811
指定 重文
名称1 中西富嗣書状
年月日 二月十一日
差出・作成 中西陸奥守富嗣
宛所 宗対馬守様、参人々御中
概要 平家の氏神である平野神宮における、家門繁栄の祈祷再興のための助力を、平家第一の大家である当家に依頼の件
品質 続紙
法量 (1)19.9×51.4  (2)19.9×51.2  (3)19.9×51.5  (4)19.9×51.7  (5)19.9×51.5  (6)19.9× 7.2
備考
通番 13608
紙数・丁数 6紙
員数 1通
階層情報、墨書等 134番箱内
封紙
包紙
書出文言 一筆啓上仕候
書止文言 恐惶謹言
翻刻 一筆啓上仕候、未余寒之砌候得共、先以其御地益御勇健可被成御座、珍重之御儀目出度奉
存候、然者下官奉仕候山城国葛野郡 平野神宮と奉申候者、八姓之御氏神ニ被為在候、其
第二御殿 久度皇太御神宮と奉称候者、平朝臣御氏神ニ而、其御家之御守護神ニ被為在候
故、於当地茂従西洞院殿始平氏御一族之御方々、年内両度之 勅祭御参向御奉幣者勿論、
毎月御参宮有之、御家門御繁栄之御祈祷於下官家相務申候義ニ御座候処、其 御家之御義
者、平家第一之御大家ニ被成御座候得共、御代参并御祈祷被仰越候義も、従当方御祓等進
上仕候事も御中絶之義、毎々乍申居御地江申出候事も無御座、空経年月候御義、於下官者
実ニ神慮も恐入候御事ニ御座候、大平之御代古学も盛ニ被行、自然と諸家氏神尊敬之時節
ニ付、其 御家ニ而も、当神宮之御祈祷御再興於有之候者、 神宮も被為成御繁栄、且又
其 御家弥御長久之御祈祷も無怠慢、抽丹誠相務候様ニ成行候得者、目出度候、当家之義
者 禁裏御所 仙洞御所御定例并臨時之 勅願所 関東御同様相勤来候得ハ、以後其御家
江も御祓進上仕候様願敷御事ニ御座候、右平家之御義ハ勿論、八姓当神宮御氏子之御義ハ、
往古依 勅定候御事ニ而、私ニ相定候事ニも務御座候得者、御地之古学者江被仰付候ハヽ、
子細ハ可申出候、且又御同姓御堂上御方々江御尋御座候ハヽ、是又可被仰進候様奉存候、
前文之次第京地御屋敷留主居中江可及御駆合事ニも候得共、此度之儀者平家御氏神御奉宮
之御儀ニ付、御地ニ而格別之厚思召承り度奉存候ニ付、此段申上候、宜敷御聞取被下、目
出度貴答奉存候、下官御地江下向仕申出度候得共、臨時 勅願所之義、何時御用も難計、
他国難成義ニ付、得下向不仕候、家司共指向度奉存候得共、不如意ニ付心外以書中申上候
義、御推察可被下候、以後毎年御家御相当御家風之御祈祷被仰下、御祓 御一族御方迄も
御受納被下候様、偏奉頼入候義ニ御座候、前文之趣無御捨置、不遠内ニ目出度貴答於被仰
下候者、甚以大慶不過之奉存候、此段宜御承知可被下候様奉頼候、恐惶謹言、
          中西陸奥守
   二月十一日     富嗣
   宗対馬守様
      参人々御中
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