大森繁右衛門書付
全5画像
収蔵品番号 | P13857 |
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指定 | 重文 |
名称1 | 大森繁右衛門書付 |
年月日 | 四月廿一日 |
差出・作成 | (なし) |
宛所 | (なし) |
概要 | 杉村主税再職につき |
品質 | 続紙 |
法量 | (1)16.5×46.6 (2)16.5×46.5 (3)16.5×33.0 (4)16.5×19.6 |
備考 | |
通番 | 13654 |
紙数・丁数 | 4紙 |
員数 | 1通 |
階層情報、墨書等 | 134番箱内 |
封紙 | |
包紙 | |
書出文言 | |
書止文言 | |
翻刻 | 御別紙之御直書難有謹而奉拝候、益御機嫌能被遊御座、恐悦難有奉存上候、私病気之段被 為掛尊慮重奉蒙御意徴、骨髄難有仕合筆舌ニ而ハ難申上奉存候、扨申上候御家老共之内心 得違仕候者茂有之、御不安気ニ被為入候との御事被仰成下、誠以奉恐入候、右ニ付御用人 共被差越則着仕、御国体之儀申聞奉驚入候、然処美濃左軍蔵之介被召通候処、美濃ヨリ申上 候者、杉村主税事江戸表江申遣し置候事有之候故、不遠再職被 仰付候様申上、 御前御 答被遊候ハ、杉村家之事ハ 公義より両度迄被為蒙御達候御訳被成御座、御大切之儀、右 再職等被仰付候ハヽ、忽チ御首尾合ニ被為拘、不易被思召上候段被遊御意候処、左軍ヨリ申 上候者、格左衛門便ニ茂申越置候段申上候との御事、扨々言語同断之次第可奉申上言茂無 御座、格左衛門出府仕、則御内達之御請之御状を持参仕候処、其御状之文面不宜、あの侭 差上候時者、たちまち御首尾合御大切ニ可被至と相見候段、案書役小嶋宇左衛門ヨリ茂申聞、 私小屋ニ御附被置候惣嶋種右衛門ニ茂案書役ニ而ハ無御座候得共、宜間敷段を茂申聞、格 左衛門江則右御文面不宜候故相改可申哉否申談候処、如何ニも其通之儀と申聞候ニ付、相 改候而則格左衛門持参、御使者勤無滞相済為申事ニ御座候、右之振合ニ而格左衛門ニも御 国元ニ而存し候とハ、現 公辺之御勢彼是分明仕候故ニも御座候哉、主税再職之儀等者不 申聞候、此節御用捨を被為加、以来心を用候様被仰付置候段御意被成下、私儀ニ至難有仕 合ニ奉存候、御安ク右之思召奉承知罷在候得者、御用之儀御大切ニ被為思召上、 公義を 被重候思召之処、急度何方迄も相貫候様ニ仕、少し茂御首尾ニ不被為拘様相尽可申上候間、 乍恐御気遣被遊間敷候、乍恐 上思召違被成御座候時、何分ニも可相成たけ相尽、御首尾 合ニ不被為障候様ニ心配ハ不仕候而不相叶事ニ御座候処、此節 御意被成下候処之御道理、 誠ニ御尤千万神以御尤之思召、難有奉存候、唯常体ニ而御尤抔と申上候儀ニ無御座、此節 之 思召乍恐道ニ被為叶候処、 公義之御大法之御旨ニ被為叶、是則道と奉存候故、御尤 と申上候事ニ御座候、扨又御取鎮方ニ付御馬を可被為向との御事、御勇気之処被為相顕候 段、何方誰が前ニ差出学者之前ニ出し候共、 公義ニ相聞候時御志操不ル恥カラ御事と奉 存候得者、生かわり死かわりどこ/\迄茂御供仕候心庭を以、千変万化相尽ニ而可御座候、 右之通奉存候故、御尤とハ奉申上候事ニ御座候、扨当節騒立不安事ニ被為思召上、最早唯 今御隠居を茂被遊、他江御譲被遊候ヘハ、御安心と被 思召上候との御事御意被成下候処、 勿体至極も無之御事ニ而御座候、只今左様之思召被成御座候と申御事共響申候而者、 公 辺茂不被為済御事、且若御国内江相聞へ候時者、又如何成事をか可生茂難計奉存候、乍恐 此儀計者御色番ニ茂御出し被遊さる様ニと奉存上候、江戸表之儀者少し茂御心苦被遊間敷 候、とこ/\迄茂思召之難有御道筋御道理之被為立候御事を相貫候様仕得不申候而ハ、乍 恐当職ニ被差置候僉茂無之ト可申儀ニ而、一己ニおゐて茂人前ニ面目茂無之儀と奉存候、 扨又此節 御意被成下候一々、皆丁度御意之通之御事と奉存候、唯一つ御不同意思召違と 奉存候者、御隠居之御事ニ御座候、返々もケ様成儀者、乍恐少し茂御心ニ不被挟候様奉神 願候、将又前文ニ申上候御出馬之儀ハ、大御土台之処ニて、中々出事ニ而可被遊事ニ無御 座候段ハ、不申上候共御心得遊し被為在候御事と奉存候、右御請御内密申上候儀故、乍恐 印封之侭差上候様御用人共江添書仕差上申候、文意不敬之儀等可有之哉と恐入奉存候得共、 心底不残申上候事故、事長ニ書載仕候段、何分御寛恕之程を奉願上候、謹言、 四月廿一日 大森繁右衛門 |
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