御刀縁銘篆書解釈

御刀縁銘篆書解釈の画像

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収蔵品番号 P14324
指定
名称1 御刀縁銘篆書解釈
年月日 十二月二日
差出・作成 石田喜吉
宛所 (なし)
概要 御刀縁銘篆書解釈
品質 続紙
法量 (1)17.1×20.3  (2)17.1×46.0  (3)17.1× 7.9
備考
通番
紙数・丁数 3紙
員数 1通
階層情報、墨書等 134番箱内
封紙
包紙
書出文言
書止文言
翻刻    御刀縁銘篆書解釈
「□服得室運」(篆書体)、「□」(篆書体)の字ハ成語を以て愚考仕候得者、佩服得室運と
無之候てハ難相叶奉存候得共、又篆書の形体を以て取調仕候得者、「常」(篆書体)は常の
字の古文ニて此字ニ少しく相違仕候処御座候得共、常ニ服シテ得室ノ運ヲと読候ても文意
ハ相通候事ニ奉存候、
「服得室」(篆書体)の三字ハ正しき小篆ニ而、服得室ニ相違無御座候、得の字ハ小篆ニ或
ハ□(行人偏)を加へ或ハ省き候字体、古来より二様ニ相用候事ニ御座候、
□(運の篆書体の一角を欠く字)の字ハ「運」(篆書体)の字ニ而、其一画象眼損し候か、
又ハ彫刻者の誤りニ相違無御座候、外ニ此字ニ類似仕候篆書無御座候、「運」(篆書体)の
字ハ運の小篆ニ御座候、常ニ服シテ得室ノ運ヲと読候而、其文意如何と愚考仕候に、常ニ
佩服するハ別ニ字義無御座候、室の運は二十八宿ニ室と申星御座候ニ付、此星の運ニ可有
御座候、此星ハ武運を司る星にハ無御座哉と想像仕候、然る処廿八宿取調候書籍持合セ不
申候ニ而、愚考の侭奉申上候間、御取調被為在度奉存候、
都而此五文字の篆書配置仕候ハ元明間の人の意通ニ甚似寄候処御座候間、通常の篆刻者の
書ニ候篆書ニハ無御座候、余程の達者ニ無之候而者、運の字を斜ニ、二字の如く書空間無
之様仕候、配置方は出来申間敷愚考仕候、
右ハ愚考之侭浅学を恥ず想像の侭申上奉り候間、下手の易者同様ニ御見解被為在度奉存候、
   十二月二日   石田喜吉拝草
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