老中奉書

印刷

老中奉書の画像

画像一覧

全5画像

収蔵品番号 P8580
指定 重文
名称1 老中奉書
年月日 十一月廿七日
差出・作成 松平右近将監
宛所 宗対馬守殿
概要 宗対馬守書状(朝鮮飲酒禁制につき饗応・下物の酒取り止め、御目見の盃頂戴は再検討)への返札
品質 続紙
法量 (1)19.6×56.0  (2)19.6×56.5  (3)19.6×54.5
備考
通番 8377
紙数・丁数 3紙
員数 1通
階層情報、墨書等 29番箱内 29-2番巻子内
封紙
包紙
書出文言 来聘之信使・・・
書止文言 以上
翻刻 来聘之信使対州渡着之上被相副置候家来之者江三使より申達候者、朝鮮国近年飲酒禁制ニ
付今度来聘之一行於日本御饗応并音物之酒一切及御断候様致度旨申聞候付、対府廻着之上
段々右之次第被及論談其方より被申達候者、朝鮮国酒禁制之儀者貴国之法度左も可有之事
候、然処此度信使差渡候者日本 御代替之御祝儀之儀ニ而於日本ハ酒礼相欠候儀無之信使
ハ両国間之大礼ニ候得者、猶以於 東武も御丁寧を被尽御馳走被仰付事候故貴国之禁制を
重為使者罷渡候身分他国之礼式を相欠候段難得其意候故、日本法礼之通何分相守度候、素
飲酒之儀ハ強而相進可申様無之候故、礼式相欠不申様可相心得旨被申達候得共、兎角領掌
無之日本御法礼ハ其筋之儀ニ候得共、我国之大禁を私変通難致候間、右之次第案内申上呉
候様申聞、別紙書翰差出候ニ付猶又別紙書付之通被申達候処、彼方より書付ニ而返答申聞
候ニ付何茂和文相添被差越之候、右口上書付共相含候意味多相見畢竟出京之節於日本被成
下之御酒共ニ御断申上候様朝廷より被申聞候得共、白地ニ申出候而ハ対 公儀彼国失礼之
形ニ相成候ニ付、使者一分ニ引請断申出候与相聞候、殊更酒禁者近年之大禁ニ而候故此節
被申論候而も急ニ其益有之間舗、然者参府期月ニ相成先達而被申越候通案外廻府遅延致居
候故、此上右之次第ニ付其許上船延引候様罷成候而ハ重畳如何敷儀恐入被存候故、於其許
礼式之節者三使任望礼式相済候、於当地 御目見之節者御盃頂戴被 仰付此儀者別而重事
故参府之上猶又得差図取計候様可被致候、依之於所々被下物之内御酒相添来候分御酒斗ハ
相止可被下哉、海陸於御馳走所も音物ニ酒相添候而ハ極而難渋仕其所々ニ而入組可申候故
右差図迄ハ其所々江音物願候様取計通船可被致旨被申越候趣令承知候、則及言上候処三使
任断御饗応之節御酒出候儀并被下物之内御酒相添来候分御酒斗者可相止旨被仰出候、尤海
陸於御馳走所音物ニ酒相添候儀相止候様相達候間可被得其意候、且又 御目見之節御盃頂
戴之儀ハ被申越候通其方参府之上猶又相伺候様可被致候、以上、
   十一月廿七日 松平右近将監
   宗対馬守殿
検索ヒント

408377

ツリーを開くツリーを閉じる箱別

収納箱別

文化庁から九州国立博物館へ移った際の現状を重視し、1~139番までの箱番号を与えています。その現在の箱番号から検索できます。