稲葉正則書状

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収蔵品番号 P982
指定 重文
名称1 稲葉正則書状
年月日 五月五日
差出・作成 稲葉美濃守正則(花押)
宛所 宗対馬守様、貴報
概要 焼物の件、火事につき竈も損じたので、来年になろうかとのこと承知、当年は御暇もやがて出るであろう、息女縁辺の件
品質 折紙
法量 31.3×45.4
備考
通番 779
紙数・丁数 1紙
員数 1通
階層情報、墨書等 6番箱内 6-3番巻子内
封紙
包紙
書出文言 内々是より得御意度刻
書止文言 恐惶謹言
翻刻   尚々此頃永井伊州ヨリ参候書状掛御目申候、御暇まへニも又御暇出申候ても、幾度も可御
  得御意候、万事面上ニと申越候、近々この命之貴札被渡存候うて、■■に一入わけい
  ■と存候、以上、
内々是より御其意度刻、御応札忝致拝見候、如仰 公方様御機嫌能、年頭之御儀式も相済、
目出度儀何方も御同意奉存候、先日者年首之為御祝儀、早々御尋忝存候、然者焼物之望も
御座候て好み申候へハ、来年被仰達可被下由忝存候、火事ニ付竈も損シ申候故、来年と被
思召旨御尤存候、まへかと両年被遣儀ニ候間、御自分之御用御座なく候ハヽ、二三年も延
引、あなたの木屋も出来の左右被聞召候て被仰遣可然儀ニ御座候へとも、御書中ニまかせ
好み申候ハヽ、御無心可申進候、茂山幾度もよひ申候て相談可仕候、定而当年ハ御暇も頓
而/\可罷出候間、追付雅楽殿ヨリ御内証御申候事御座可有候、将又御息女御縁辺之儀も、
此方とヽこほり申事無御座候、近日豊後殿へ申談候て、何とそ御在江戸之内被仰出候様ニ
いたし、御祝言ハ当暮相調申候様ニ仕度候、貴様御在国にても、備前殿申談首尾能様ニ可
仕と存候、先々とつ皮五枚被下忝、寒気ふせき可申候、尚期面上時候、恐惶謹言、
   五月五日   稲美濃守
             正則(花押)
   宗対馬守様 貴報
検索ヒント 徳川家綱 酒井忠清 阿部忠秋 松平正信 稲葉正則 宗義真

400779

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