稲葉正則書状

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収蔵品番号 P985
指定 重文
名称1 稲葉正則書状
年月日 七月廿日
差出・作成 稲葉美濃守正則（花押）
宛所 宗対馬守様、貴報
概要 塩飽の船大坂町奉行迄遣わされるようにとの奉書有難き承知、この後漂流船あった場合江戸へ注進すること必要なし、長崎・大坂の内、手よりよい方へ送るようにとの仰出忝し承知、茶碗のこと
品質 折紙
法量 (1)31.3×45.6　　(2)31.3×45.4
備考
通番 782
紙数・丁数 2紙
員数 1通
階層情報、墨書等 6番箱内　6-3番巻子内
封紙
包紙
書出文言 去月十五日之御報十六日之貴札
書止文言 恐惶謹言
翻刻 　　尚々見事なる茶碗沢山ニ被下忝次第ニ候者也、茶ヲたて候てたのしみニ仕申候、以上、
去月十五日之御報十六日之貴札樋口佐右衛門方持参、被致令拝見候、先以　公方様弥御機
嫌能御座被成候間、可御心安候、其表相替儀無之、貴様御無事ニ御休息旨珍重之事ニ候、
一、塩飽之舟大坂町奉行迄被遣候様ニと奉書忝被思召候、次ニ向後漂流之舟有之候ハヽ、
　　当地へ御注進不及、長崎大坂之内手より能方へ送被遣候様ニ被仰出、忝被思召旨御尤
　　ニ存候、被入御念候御書中、御いんきんの御事ニ候、
一、御息女御祝言ニ付、此度佐右衛門方御越尤之事ニ候、昨日はや市正殿へ松平備前殿北
　　条右近殿被参、佐右衛門方へも参候由承候間、目出度存候、御心安可被思召候、何ニ
　　ても相談之儀も御座候ハヽ、可申談旨得其意存候、少も／＼遠慮仕間敷候、
一、茂山帰参之時分申進候付、茶碗一箱十三被下忝次第ニ候、則刻一覧仕り、三つ申請一
　　つハ備州へ遣し、残り申候分御屋敷迄返進仕候、如仰其元ニハ能御茶碗いか程も御座
　　可有と内々御存候所ニ、左様ニ無御座候、然共追而御見分させ被成、重而可被下候間、
　　重畳忝次第ニ候、委細者茂山方へ家来横山藤右衛門と申者方ﾖﾘ具ニ相達申候、爰元相
　　替儀無御座候、爾今残暑甚敷御座候へ共、備前殿私儀も無事ニ相勤可申候間、可御心
　　安候、右之外者最前申入候御返答ニ候間申残候、尚追々可得御意候、恐惶謹言、
　　　　　　　　　　稲葉美濃守
　　　七月廿日　　　　　　正則（花押）
　　　宗対馬守様
　　　　　　　　貴報
　　追而申候、佐右衛門を以被仰聞候御口上之儀も、一々承忝存候、当地相応之御用も御
　　座候ハヽ、無遠慮可被仰聞候、御祝言之事備前殿より追々御申入可有候、以上、
検索ヒント 徳川家綱　栄昌院　永井直時　松平正信　北条氏利　稲葉正則　宗義真

400782

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